山田太郎氏に投票した6万都民に、政見放送の音声カットについて訊いてみたい
都知事選が終わったんで違和感を書いてみる。
「<表現の自由>を重視するタイプのオタクが、都知事選のNHK政見放送の音声カットはあまり話題にしなかったように見える。なぜなのか」。
問いも答えも間違っているかもしれない。
なお、後藤輝樹氏を支持する主張では【ない】。
(1)
世間を騒がせる事件が起こったとき、しばしばマスコミはアニメやゲームに原因があるかのような報道をする。また、性的なイラストに対して拒否感を持つ人も少なからずいる。
これに対してオタクはどう思っているのか想像してみた。
(2)
アニメやマンガ、同人誌での性的表現は、実際に被害者がいる児童ポルノと混同されたり、性犯罪を誘発するのではないかと思われたりしている。この動きに歯止めをかけようとしている山田太郎氏が、参院選で支持・不支持両面で注目された。
(3)
結果、山田太郎氏は落選したものの29万票の得票を集め、話題となった。うち、東京都では6万票を得ている。山田氏は、平素から<表現の自由>に敏感な層と、参院選をきっかけに興味をもった層の両方の支持を集めたといえる。
(4)
その後、東京では都知事選が始まった。21人が立候補したが、マスコミは3氏の争いとして報道した。そして、泡沫候補とみなされていた後藤輝樹氏が、NHKの政見放送で性器の俗称等を連呼し、政見放送の一部が無音で放送された。
(5)
後藤輝樹氏の手法や主張について問題にしたいのではない。
「そのまま放送するのが原則」の政見放送に修正が入ったことについて、山田太郎氏に投票した都民が何かを感じたのか、何も感じなかったのか、とても気になった。
山田太郎氏と後藤輝樹氏は経歴も実績もまったく違うが、投票直前になって関心が急に高まった、という点では似たところがあると思う。