日本在来馬

ガリレオX「日本の在来馬 ~ウマから見る日本人と家畜の関わり~」

BSフジ
2014/02/23 11:30:00
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時代劇の永遠のテーマは時代考証

完璧にやってしまうと例えば言葉が分からない、なんてことになりそうだが、実は合戦のシーンに欠かせない馬、これも現実とは違うというのだ。

 

明治時代まで日本にいた小柄の日本在来馬は、日露戦争に徴用されたが、ロシアの大型馬に比べると見劣りがした。この後、在来馬の繁殖は法律によって禁止され、今私達が目にするサラブレッドなどの大型の外来馬にとってかわられていくことになった。

 

当時の新聞の見出し。

「産馬界に大衝動 國防中心の馬政計畫」

馬匹關係二法律案 きのう議會へ提出 種馬統制・軍馬資源保護」

 

在来種の馬は、都井岬に生息する御崎馬や、宮古島宮古馬など、ごくわずかになってしまった。

 

宮古島宮古馬は、サトウキビの生産に活躍したが、これも機械化によって家畜としての役割を終え、いまでは40頭しかいないという。

 

日本在来馬は、小柄でおとなしく、誰でも比較的容易に乗りこなすことができる。その特徴を活かして、身体、精神の病気や障碍を持つ人に対するホースセラピー(乗馬療法)での活用が期待されている。生き物に接することには心を開く効果があり、また乗馬は適度な運動ともなる。

 

いつものガリレオXとは少し雰囲気が違う、やさしい感じだった。

ただ、大柄な武将が自分よりも背の高い馬にひらりとまたがり、剣を交えるシーンをいまさら歴史に忠実に再現しても、苦情が出るだろうな……