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1934年(昭和9年)のダイヤ改正による東北・北海道方面の時間短縮

考証とかもはや気にしたら負けになった「花子とアン」だが、ちょっと気になる鉄情報があったので、調べてみた。

連続テレビ小説 花子とアン(122)「ラジオのおばさん誕生」

NHK総合 東京 2014年8月19日 08:00:00(00:15:00)

舞台は1932年(昭和7年)、花子が「ラジオのおばさん」になる直前。

JOAKではアナウンサーがニュースを読み上げている。

JOAK東京放送局であります。東北・北海道地方の列車時間短縮は、かねてから仙台・札幌両鉄道局で計画していました。現在走っている急行列車の速度を…。

ニュースが具体的すぎるw

花子が読むニュースは動物園から動物が逃げたとか、そんなのばっかりなのに……。

おそらく、この計画は1934年(昭和9年)のダイヤ改正で反映されたのではないかと考えている。

 

1934年(昭和9年)3月3日 大阪時事新報

丹那トンネル開通を契機として鉄道省が今年夏全国的に行わんとする列車のスピード・アップ」
東北線常磐線廻り急行二〇一、二〇二列車の上野青森間十五時間五十分を中間の主要駅たる仙台の発着時間の不便を犠牲にして二時間短縮する 

実際のダイヤ改正は12月になった。

Wikipedia 1934年12月1日国鉄ダイヤ改正

今回のルート変更とは無関係である東北本線常磐線の急行列車でも、大幅な時間短縮が図られた。例えば上野駅青森駅間を結ぶ201・202列車は、同区間をそれまでより4時間55分も速い、下り12時間45分・上り12時間25分で結んだ。これは、当時の東海道特急「富士」・「櫻」に匹敵する表定速度(60km/h弱)であり、戦後も長らく特急列車「はつかり」が1958年(昭和33年)10月に誕生するまで破られる事がなかった。

短縮効果の記述は大阪時事新報とWikipediaでは異なるようだ。

調べてみると、どうも大阪時事新報が部分的に間違えている。一方、Wikipediaは嘘ではないが、改正前が最速列車ではないので、誇張っぽい。

1934年5月の東北本線の急行103(104)レの時刻
1934年5月 上野~青森の急行201(202)レの時刻
上記のブログによれば、それぞれの時刻はこうだ。

改正前(1934年5月)
 急行101列車 15時間45分
 急行201列車 17時間40分

改正後
 急行101列車 13時間30分
 急行201列車 12時間45分

つまり、101列車は、2時間15分短縮、201列車は、4時間55分短縮というわけだ。

 

北海道のダイヤまでは調べられていないが、函館からは室蘭回り、小樽回りそれぞれ札幌行があり、さらに稚内行も出ていたようだ(昭和9年以降の北海道優等列車)。

また、函館での連絡船から列車への乗継時間も短縮されたようだ(函館市史)。

 

冒頭に戻るが、なんでこんな地味で調べたくなるようなニュースを読ませたんだろうか……